個人レッスンで指導している科目は、
・国語
・数学
・英語
・社会
・理科
・作文
・小論文
・面接対策
・志望理由書の作成補助
・エントリーシートの作成補助
(・成人向けドイツ語もあり)
ですが、これまでで一番受講生が多いのは断トツ『国語』です。
指導している対象は専ら日本人です。
なぜ母国語である国語が苦手なのでしょうか?
お子さんが国語が苦手で困っている、という親御さんは実に多い。
今回は国語の苦手な学生さんが多い理由をお伝えします。
これ、学習塾や予備校はばらされちゃうと嫌がるだろうな。。。
まず国語が苦手なお子さんに、学校の国語の教科書を開いて声を出して読ませてみましょう。そしてその様子をつぶさに観察してください。
ちっとも読めない、何度もつっかえて一向に先に進めない、なんてお子さんはいないと思います。読めているんです。
ついでにその内容を口頭で説明するように言ってください。
教科書レベルの内容については、程度の差こそあれ解説できます。「書いてあることがさっぱり分からない」なんていうお子さんを見たことがありません。
では次にどこかの中学入試か高校入試の国語の問題をインターネットで探してみましょう。中学入試なら、神奈川県の桐光学園の問題なんていかがでしょうか?
入試問題・過去問/受験生の皆様へ|桐光学園 中学校・高等学校 - 神奈川県川崎市の私立中学・高校
高校入試は、東京都立高校の共通入試問題をダウンロードしてみましょう。
令和5年度都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表|都立高等学校入学者選抜 学力検査問題及び正答表等|東京都教育委員会
小説の問題ではなく説明文の問題を印刷してお子さんに解かせてください。
制限時間を設ける必要はありません。
さあ、結果はどうなりましたか?
きっと国語の苦手なお子さんは「さっぱり分からん」と言うでしょう。
ではなぜ教科書は読めるのに入試問題は読めないのでしょうか?
理由は二つあります。ちょっと考えてみてください。
では理由を書きましょう。
1.入試で出題されるような説明文・論説文を学校の授業で読む機会がない。
2.入試問題に登場する語彙が分からない。
要するに、慣れの問題です。
授業でも読んでいないような問題を入試でいきなり「読んで答えよ」と言われて読めるわけがない。
そして語彙が足りないから、文章の内容を理解する段階まで到達できない。
ここまで理解できればやるべきことは2つ。
1.入試に出題されるような説明文・論説文を読むことで、この手のタイプの文章に慣れる
2.文章を読む中で不明なことばを見つけたら、コツコツと辞書で調べて語彙を増やす
たったこれだけ。
「アホなことを言うな」「その程度のことで国語の読解力が上がるなら学習塾も予備校も要らんじゃないか!」と叱られそうです。
いや、たったこれだけです(笑)
これを知られたら学習塾や予備校は金もうけができなくなります。だから『読解のためのテクニック』なるものを伝授しようとするのです。
ハッキリ言います。テクニックに溺れるとかえって読めなくなるんです。
受験対策の小手先のテクニックを身に着けるのではなく、読書は一生モノですから、一生のお付き合いができる読み方を手に入れましょう。
「ではお前のレッスンも不要じゃないか」と言う方がいらっしゃるでしょう。
実はそうです。
ですが、私は国語のレッスンで文章読解のテクニックを教えているのではなく、国語の入試問題という優れた教材を使ってさまざまなテーマに対する知識をお伝えしています。
普遍的なテーマ(言語、コミュニケーション、こころ、生態系、歴史など)と最新のトピック(人工知能、宇宙開発、ナノテクノロジー、医療、生命倫理など)について生徒さんに情報を提供し、一緒に問題点や将来の課題・可能性などについて考えます。
それは国語の読解力の養成につながるとともに、小論文対策になり、面接対策になり、将来の進路設計にもつながっていくように考えられています。
国語とは、総合科目なのです。
こんなにすばらしい科目はないですし、これ以上教え甲斐のある科目は他にありません。
国語のレッスンをやっていると度々時間を忘れてしまいます。
国語が苦手なはずの生徒さんも「いつの間にか80分も経っていた。しかも休み時間なしで!」と驚くことがしばしばです。
こんなに面白い科目はない、私は断言できます。
国語が苦手で困っているというお子さんがいらっしゃるなら、ぜひ一度私のレッスンを受けてみてください。
『国語』という科目に対する考えが変わると思いますよ。