前回のブログで動詞の活用の種類と活用形を解説しました。
特に動詞の活用の種類の見極めは重要で、中学・高校入試でも頻出です。
前回は、まず「内容マスター丸解き言葉!」を覚えて動詞を活用変化させ、その特徴から5つの種類に分類しました。
すなわち、
・五段活用
・上一段活用
・下一段活用
・カ行変格活用
・サ行変格活用
の5つです。
では、この5つの動詞の活用の種類を一瞬で見分ける方法はないのでしょうか?
答え:あります
今回は動詞の活用の種類を一発で見分ける方法を伝授いたします。
まずカ行変格活用の動詞 ☞ 「来る」一語
サ行変格活用の動詞 ☞ 「する」「○○する」の二種類
はすぐに見分けがつきますね。そうなると問題は、五段・上一段・下一段活用の見極めですね。
これを一瞬で区分けする方法は、
下に「ない」を付けるだけです。超簡単!
例えば、
「行く」+「ない」 ⇒ 「行か」ない ➡ ア段の音ならば五段活用
「起きる」+「ない」 ⇒ 「起き」ない ➡ イ段の音ならば上一段活用
「食べる」+「ない」 ⇒ 「食べ」ない ➡ エ段の音ならば下一段活用
といった具合で判別します。
もはや「内容マスター丸解き言葉!」をすべて書き出すまでもありません。
察しのよい人は気づいてしまいましたね。そう、「内容マスター丸解き言葉!」の「内(ない)」ですね。未然形にくっつく際の音で区分けしているのです。
練習してみましょう
【問題】次の動詞の活用の種類を答えなさい。
① 見分ける
② 察する
③ 来る
④ 起こす
⑤ 落ちる
【答え】
まず「ない」を付けるまでもない動詞から区分けしましょう。
② 察する ➡ 「○○する」のタイプなので、サ行変格活用
③ 来る ➡ 考えるまでもなく、カ行変格活用
さあ、ここからが本番です。
① 「見分ける」+「ない」 ⇒ 「見分け」ない ➡ エ段の音なので下一段活用
④ 「起こす」+「ない」 ⇒ 「起こさ」ない ➡ ア段の音なので五段活用
⑤ 「落ちる」+「ない」 ⇒ 「落ち」ない ➡ イ段の音なので上一段活用
頭のなかでパッと判断できるまで練習してほしいです。
Youtubeでも今回のテーマについて動画で解説しています。
ぜひご覧ください。
最後に確認用の問題プリントを配布いたします。挑戦してみてください。