文節分けと単語分けの解説が終わると、次に到達すべき目標は「単語を十個の種類の品詞に分類する」ことになります。
ここでいう品詞というのは、単語を10のグループに分けた場合の種別のことを言います。
日本語には、動詞、形容詞、形容動詞、名詞、連体詞、副詞、接続詞、感動詞、助詞、助動詞の10個の品詞があります。
これらはどうやって分類されるのか、そこを習得するのが次の段階なのです。
このとき3つのポイントと言いますか、分類のための側面があります。
1.自立語か付属語か…単語それ自体で意味が通じるか否かでの分類です。
2.活用の有無 ⇒ 今日の解説ポイント!
3.自立語の文節の中でのはたらき(役割) ⇒ 次回解説します。
≪本日のテーマ≫
活用の有る無し
現代口語文法における「活用がある」「活用がない」とはどういう意味でしょうか?
それは、ある言葉が下に続く言葉に応じて形を変えるかどうかということです。
例えば、「歩く」という動作を表す自立語があります。
これに「ない」「ます」「た」「ば」などの言葉をつなげてみてください。
すると、
・歩か / ない
・歩き / ます
・歩い / た
・歩け / ば
のように、「歩く」の語尾が変化することが分かるでしょう。
なので、「歩く」には活用があるのです。
しかし、「公園」という名前を表す自立語に何か他の言葉をつなげても、
例えば、
・公園 / が
・公園 / で
・公園 / まで
・公園 / すら
といくら下に言葉をつないでも、「公園」という言葉は変化しません。
なので、「公園」には活用がないのです。
あとで単語は10種類の品詞に分類されますことを説明しますが、このうち活用があるのは、動詞、形容詞、形容動詞、助動詞の4つしかありません。
その他の品詞は活用しないのです。
上記で動詞の活用について例をあげましたが、鋭い方はこのような疑問を抱いたのではないでしょうか?
「活用によって語尾が変化するといったけれど、いったいどれだけのバリエーションがあるのかな?」
と。
それは非常に良い質問です。上の例では、「歩か / ない」「歩き / ます」「歩い / た」「歩け / ば」の4つの変化を示しましたが、こうした変化形が30とか50もあったらとても覚えきれませんね。
でも安心してください。活用による変化形はどんなに多く見つくろっても9つです。
ほとんどのものは6つか7つの変化形しか持ちませんので心配ご無用。確実にマスターできます。
今日の解説ブログはここまでにしましょう。
次回は「文節のはたらき」について解説します。