ペンギン先生のブログ

個人レッスンプロ ペンギン先生の「学び」ブログ

学歴コンプレックスを払しょくするには学士号取得が一番

いまだ根強く残る学歴主義




昨年の春、東京通信大学を卒業しました。私は学び直しの一環で3年次編入しましたが、この大学の学生は大きく2種類に分かれます。

すなわち、私のように既に一度大学を卒業しもう一度大学生をする人と、高校卒や短大・専門学校卒で大卒資格を得ようとする人です。

SNSなどを通じて同じ大学の学生さんの投稿を見てきましたが、今のところいかに学歴主義が根強くこの社会に残っているのか、改めて考えさせられました。

大卒でないことを職場で馬鹿にされるというSNSを見て、「これは本当に2020年代の日本の話か?」と思ったほどです。

「人間の評価は学歴で決まるものではない」と主張したところで、学歴を重んじる人たちが考えを改める可能性はゼロです。

大卒でないことで損をしていると感じている方に、私は通信制大学を強く勧めます。

一言で通信制大学といっても、攻略し易い大学から、通学制の大学よりも卒業がしにくい大学までさまざまあります。

私は東京通信大学を卒業後、別の大学の学生をやっていますが、ハッキリ言って今在籍している大学の方が格段に卒業しにくいと感じています。

 

通信制大学を考える場合、卒業のし易さは以下のポイントにかかっていると考えます。

  • 必修科目の多さ
  • オンディマンド型講義で完結か、それともスクーリングが必須か
  • 提出したレポートの合格をもって科目認定試験を受けられるのか、それともオンラインの講義を受講すればダイレクトに科目認定試験を受けられるのか
  • 卒論が必須か

 

通信制大学に4年間通ったとしても、果たして卒業できるのか?」と不安を抱いているようなら、まずは卒業までのハードルが低い大学を選ぶべきです。

慶應や中央大の通信課程を卒業するのは半端なく難しい。
「何がなんでも大学を卒業するんだ」という強い意志と、4年間ストイックに学ぶ覚悟、そして学業以外の要素をできる限り切り落とす勇気がなければ、ほぼほぼ卒業できません。

以上のことを知って「これは無理だ」とあきらめずに、ハードルの低い大学を選びましょう。

上記ポイントでいうと

  • 必修科目が少ない
  • スクーリングが不要
  • オンディマンド型講義を視聴したら単位認定試験の受験が可能
  • 卒論は任意

の条件がそろえば、大卒にかなりの確率で手が届くと思います。

私は卒業生として東京通信大学をお勧めします。

在籍した情報マネジメント学部4期生(現在は8期生が在籍しています)までは必修科目が76単位もあり(124単位で卒業できる)、苦手な科目から逃げることはできませんでした。

しかし現在、卒業に必要な必修科目はたったの24単位です。東京通信大学のホームページで確認しましたが、単位修得が極めて困難な科目は見当たりませんでした。これだけ必修科目が少ないということは、履修してみたものの「自分には向かなかった」と気づいた科目の単位修得をあきらめればよいということ。

情報マネジメント学部 情報マネジメント学科|東京通信大学(通信制大学)

☞ 卒業要件のpdfファイルを開いてみて下さい。

 

東京通信大学では履修科目の選択の仕方を工夫すればスクーリングは不要です。卒論は義務ではなく、単位認定試験の際に講義資料の参照も可能。日々の学習に生成系AIをも無料で活用できる時代に突入しました。
卒業できないわけがない。
求められるのは地頭の良さとか基礎的な知識とかではなく、お金と時間です。

 

お金の問題ですが、東京通信大学なら情報マネジメント学部の場合、一年次入学で約130万円の出費となります。大卒になればコンプレックスが払しょくできるのです。一生モノの財産ですから、高過ぎるとは思いません。
毎朝缶コーヒーから一日が始まる人は、4年間我慢しましょう。スタバ、ドトールもやめです(笑)
金はなくてもTDLUSJは別腹という人も、ここは我慢。飲み会も3回に1回の出席にしましょう。夢の実現のためです。

時間ですが、社内の付き合いを捨てればかなり捻出できます。「大卒でないことを馬鹿にされたくないので大学に通っています」と言ってしまう手もある。もう二度と強制的に誘われません。

私の場合はもっとキッパリ「この会社は給料が低いので、大卒後は転職する」と公言していました。実際に転職しましたが、前の職場の給料よりも200万円上がりました。どうです、周囲から何と思われようと年俸が200万円上がる方が良くないですか?

 

私が今学生生活をやり直すとしたら真っ先に通信制大学を選びます。卒業のハードルの低い大学を4年間で卒業し、学びのコツがつかめたら、より知名度の高い慶應か中央大の通教に3年次編入すればいい。ここで学業にコミットして学士号を経て転職、給料を引き上げます。可能なら、お金を貯めて大学院に進学するという手もあります。
もっとも、私は日本の大学ではなく欧州の学費が無料の国で学ぶ道を選ぶと思います。これもまた上手にやれば、お金をさほど掛けずに学士号を取得できます。

日本で暮らす以上、当分学歴主義はなくならないでしょう。ならば大卒資格を得ておくことは、給料や待遇を改善するための手段として有効です。

 

大変興味深いことに、「4年間の在籍でもうお腹いっぱい」とか「大学の学びでこんなに大変なのだから大学院なんてとてもとても」と言っていた人たちが、東京通信大学を卒業後に他の大学で学びを継続させていたり、大学院に進学して修士号を手に入れようと頑張っていたりします。

行動すると勢いがつく、ということなのでしょう。

私はそもそもプログラミングやIT技術に弱く、それでもSNSマーケティングや動画配信などに興味があったので、東京通信大学の情報マネジメント学部に編入学しました。

3年間通い136単位取得して(単位認定分を除く)卒業しましたが、結論として「私には情報系のアカデミックな学びは向かない」ということでした。大学院には進学せず、現在は実践重視でSNSマーケティングを学んでいます。

東京通信大学での学びは、単位をたくさん取得することに終始してしまったので深みが足りませんでした。しかし後悔はありません。

新しい挑戦をする喜びを知ったので、卒業後もいろいろな挑戦にためらうことなく踏み出せるようになりました。

結果的にそれが学士号以上の財産だと感じています。

 

学位記は一生モノの財産